大学・大学入試情報
2026年度「共通テスト」の本番が直前だ。しかし、最後までベストを尽くしたい。「共通テスト」前後の注意点や自己採点等にも触れた。さらに、「国際卓越研究大学」選出の話題について紹介した。

志願者49万6237人、1066人増加
2026年度「共通テスト」は、1月17日・18日、追試験が1月24日・25日に行われる。入試センターは、12月5日に「受験上の注意」、9日に「志願者数」等を公表。ここでは、入試直前なので、超重要点に絞って挙げておく。
【志願者数】49万6237人(対前年度比1066人増)。内訳:高校卒業見込者(現役生)42万311人(対前年度比:5657人減)、高校卒業者(既卒者)7万1310人(対前年度比:6336人増)、その他4616人だった。
初めてのWeb出願となったが、扱いに慣れていたためか、全体では既卒者の志願数が対前年で増加した。また、都道府県別(受験地別集計)の増減では、「現役生増」「既卒者増」「前年並み」で概ね3等分の状況を示した。
特に東京都は志願者7万9667人(内訳:現役生6万3126人、既卒者1万6541人)、対前年度比:全体は1224人増で最多だった。その内訳は現役生328人減、既卒者1552人増で、既卒者の大幅増は、受験地・東京の予備校等に通う、志願者が多かったためと見られる。
「受験票」「身分証明書」は忘れない
共通テストの2日前にはスケジュールを確認し、もう一度入試センターが12月5日に公表した「受験上の注意」を熟読し、準備に漏れがないかをチェックする。
【受験票・身分証明書】①試験当日、サイトのマイページから各自で取得・印刷した「受験票」を必ず持参する。受験票に一切書き込みをしない。②身分証明書(氏名・生年月日の記載があり、写真付き)の持参が必須。
このほか試験中に使う黒鉛筆(H、F、HB)など、机上に置ける用具等が示されている。
勿論、不正行為は厳禁である。
平均点がアップした科目は難化しそう
2026年度共通テストの「国語」「英語」の1ポイント予想を挙げてみよう。
【国語】国語の平均点は、2024年→116.5点、2025年→126.7点で、120点超は少し高かった。2025年は「実用的な文章」が導入されて、大問が5題。初年度でやや易しかったが、2026年度はレベルアップが予想される。
【英語R】英語リーディングの平均点は、2024年→51.5点、2025年→57.7点と推移してきた。2026年度は前年の反動で、やや難化しそう。素材文の語数も前年の約4200語から増えそうだ。大問数は2024年6題だったが、2025年は8題。2026年も8題が予想される。
【英語L】英語リスニングの平均点は。2024年→67.2点、2025年→61.3点で、落差が大き過ぎた。やや易化しそうだ。大問6題は変えず、「短い対話」が易しくなるかもしれない。
業者の「自己採点システム」を活用!!
共通テストでは、問題用紙に自分の解答を書き込み、余裕をもって正確に解答用紙(マークシート)に転記する。追い込まれると、あわてて誤記をしたり、タイムアップになったりする。受験生は、模試で訓練して慣れているはずだが、注意を喚起したい。
試験後に模試業者が行っている「自己採点システム」には、参加する。2次出願に欠かせない作業であり、事前に理解しておきたい。
試験終了後の19時以降に、入試センターから当日の正解が公表される。また、新聞では翌日の朝刊に、正解が掲載される。これと問題用紙に控えた自分の解答を照合。この作業で、自分の得点を把握することになる。
その後、模試業者に自分の解答データを示し、志望大学の合否判定が行われる。受験生は、志望学部・学科の縦席データに注目して決定したい。ともかく、それらに諸々の状況を加味して大学を決め、2次出願を行う。
2段階選抜実施は71大学195学部
文科省は12月12日、2026年度国公立大学入学者選抜の2段階選抜実施予定倍率を発表した。2段階選抜、いわゆる足切りの実施を予定しているのは、国立46大学137学部等、公立25大学58学部等、計71大学195学部等。
2025年度と比較すると、国立大学は1大学4学部等の減少となった。公立大学は前年と同じで、変更なし。
因みに、共通テスト利用大学の総数は、687大学(国立81校、公立95校、私立511校)、専門職大学は12大学(公立3校、私立9校)、短期大学は113大学(公立13校、私立100校)となった。
「卓越大」に選ばれたのは東京科学大
文科省は12月19日、政府が10兆円規模の基金を活用して財政支援し、世界トップレベルの研究力を目指す「国際卓越研究大学」の第2号として、東京科学大(昨年、東京工業大と東京医科歯科大が統合して誕生)を認定する見通しになったと発表した。
国立大の元学長らで構成する有識者会議の審査結果を踏まえたもので、医工連携・研究力強化や組織改革の計画が評価された。初めて認定を受けた東北大とともに、日本の研究力復活に向けた取り組みが本格化する。
京都大は「研究成果を社会展開につなげる仕組みや、世界レベルのスタートアップ企業創出につなげる意欲的な計画」などとする一方、「全学計画の策定や、全学のデパートメント制移行は途上」と指摘された。1年以内に計画を磨き上げることが認定の条件で内定とし、改めて有識者会議で確認、決定する。
「東京大」はなぜ選ばれなかったか?
日本のトップ大学と認められる東京大が、なぜ卓越大に選ばれなかったのか。誰しもが抱く、大きな疑問に違いない。
有識者会議は「工学系の新学部設置構想など、極めて挑戦的な改革構想を掲げている」とする一方、今年11月には、医学部准教授が収賄容疑で逮捕されるなど、不祥事が相次いだ。「卓越大には、自律と責任あるガバナンス(統治)が重要」とし、東京大は採否が保留され、最長1年の継続審査となった。
申請した大阪大、早稲田大、九州大、筑波大、名古屋大の5校は認定に至らなかった。
大学&教育ウォッチャー 本間 猛:
東京理科大学理学部数学科1964年3月卒(参考 昭和39年:東京オリンピック・新潟地震)。元(株)旺文社取締役。中学・高校雑誌編集長,テスト部長,関西支社長等を歴任。
