会社概要

先達の志を継承する

　信州、飯縄山は標高１９１７メートルの主峰を中心とする連山で、古来、山岳信仰の霊山として知られています。この山を仰ぎ見ながら、志を育んだ一人の出版人がいました。山﨑賢二。彼は終生、希望を失わない教育者であり、革新的な出版人であり続けました。私たちのいいずな書店は、この先達の志を継承し、いつの日か、彼が夢見た頂に立つことを念じて設立されました。

希望としての教育で若い人々を育む

　山﨑にとって教育とは、生徒とともに歩むことであり、生徒自身の成長や希望を可能にするものでした。また彼にとって出版とは、分からなかったことが分かるようになるための学習書の革新でした。この彼の志は、経済のグローバル化による社会構造の変質と、戦後レジームからの脱却という名のもと、なし崩し的に進む教育再編の時代をむかえた今こそ、再度その原点を確認し、新しい時代に則して継承されねばならないと私たちは考えました。これからの困難な時代を生きる若い人々の生きる力こそ、希望としての教育を通じて育まれねばならないと考えたからです。

先生方や生徒さんと協同で創造する

　教育は希望である、というのは全国の先生方の思いであり、私たちの出版活動はなによりこうした先生方に学び、先生方を支えるものでなければならないと思います。そしてまた生徒のみなさんと真剣に向き合わねばならないと思います。生徒の、分かる、伸びる可能性を信じて一冊一冊の学習書を作り、革新していく、それが私たちの仕事の基本です。先生方と生徒のみなさんとの協同の教育の創造、これが、いいずな書店のすべてであると私たちは強く自覚し、そんな出版社を私たちは目指していきます。